◆総合型地域スポーツクラブとは◆

誰もが身近な地域で、生涯にわたって気軽にスポーツを楽しめるよう、地域の人が自主的・主体的に運営するスポーツクラブです。
通称「総合型クラブ」と呼ばれています。

 

◆5つの特徴◆

1)多種目
→1つの種目だけでなく、複数の種目を楽しむことができます。ニュースポーツや障害者スポーツ、文化活動に取り組んでいるクラブもあります。

2)多世代
→子どもから高齢者まで、年齢や性別を問わず幅広い世代の人が参加し、スポーツを通じて交流することができます。

3)多志向
→初心者からトップレベルまで、上手になりたい方も気軽に楽しみたい方も、参加目的の違いに応じた活動ができます。

4)地域住民による自主運営
→「自分たちのスポーツ環境は自分たちで整える」という自主・自立の精神で、地域の声(ニーズ)に耳を傾けながら、地域の人が自主的に運営する組織です。
※『地域』とは、概ね中学校区(自転車で気軽に移動できる範囲)を指します。

5)受益者負担
→クラブの運営には、様々なお金がかかります。補助金や無償ボランティアに頼りきりではなく、お金をいただいて地域に還元していく受益者負担の考えで運営しています。

より詳しい情報は、日本スポーツ協会のホームページや「よくある質問」のページなどをご覧ください。

 

◆総合型クラブの育成状況◆

R3年7月現在、全国に3,583の総合型クラブが設立されています。

スポーツ庁「令和3年度総合型地域スポーツクラブ育成状況調査」
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop05/list/detail/1412250_00010.htm

 

◆総合型クラブをめぐる施策、事業の推移◆

年度 施策、事業など
H6年度 スポーツ議員連盟プロジェクトチーム「スポーツ振興政策(スポーツの構造改革-生活に潤い、メダルに挑戦-)」
→誰もが参加できる地域スポーツクラブを、中学校区程度を単位として全国1万ヶ所程度に設置することが書かれる。
H7年度 文部省「総合型地域スポーツクラブ育成モデル事業」
※日本で初めて「総合型地域スポーツクラブ」という名称が使用される。
H9年度 日本体育協会「スポーツ少年団を核とした総合型クラブの育成モデル事業」(~H13年)
H12年度 文部科学省「スポーツ振興基本計画」(H12年度~H23年度)
→「各市区町村に少なくとも1つは総合型クラブを育成する」ことが明記される。
H16年度 文部科学省「総合型地域スポーツクラブ育成推進事業」
H18年度 ◆日本体育協会で公認指導者資格「クラブマネジャー」「アシスタントマネジャー」が整備される。
◆文部科学省「スポーツ振興基本計画」見直し
H19年度 第1回全国スポーツクラブ会議(岐阜県神戸町)開催
H20年度 日本体育協会内に「総合型地域スポーツクラブ全国協議会(SC全国ネットワーク)」が組織化される。
H21年度 日本体育協会「クラブマネジメント指導者海外研修事業」(~H26年度)
H22年度 文部科学省「スポーツ立国戦略
H23年度 スポーツ基本法
◆文部科学省「スポーツコミュニティの形成促進事業
H24年度 ◆文部科学省「スポーツ基本計画」(~H28年度)
→総合型クラブを中心とする地域スポーツクラブがスポーツを通じて「新しい公共」を担うこと、人口規模や高齢化・過疎化等に留意しつつクラブを行うこと、運営面や指導面において周辺のクラブを支えることができる「拠点クラブ」を育成することなどが書かれる。

◆文部科学省「地域スポーツとトップスポーツの好循環推進プロジェクト事業」(~H28年度)
◆「総合型地域スポーツクラブ育成推進事業」が事業仕分けになり、総合型クラブに関する助成は全てtoto助成事業に移行。
H25年度 日本スポーツ協会「総合型地域スポーツクラブ育成プラン2013
H27年度 スポーツ庁創設
※以降、総合型クラブに関する施策・事業などは文部科学省→スポーツ庁へ移管される。
H28年度 ◆スポーツ庁「総合型地域スポーツクラブの今後の在り方に関する提言
◆日本スポーツ協会のクラブ支援課がなくなり、総合型クラブ担当課はクラブ育成課一本になる。
H29年度 スポーツ庁「第2期スポーツ基本計画」(~R3年度)
→「クラブ数の量的拡大から質的な充実により重点を移して施策を推進する」と明記される。
・総合型クラブの登録・認証等の制度と中間支援組織の整備(47 都道府県)
・PDCAサイクルにより運営の改善等を図る総合型クラブの増加(37.9%→70%)
・地域課題解決に向けた取組を行う総合型クラブの増加(18.4%→25%)
H30年度 ◆日本スポーツ協会「総合型地域スポーツクラブ育成プラン2018
◆日本スポーツ協会「今度の地域スポーツ体制の在り方について-ジュニアスポーツを中心として-
→市区町村体育・スポーツ協会によるコーディネートのもと「地域スポーツクラブ」という大きな枠組みを構成し、スポーツ少年団・総合型クラブ・中学校運動部活動の融合を促すと記載がある。
R4年度 ◆スポーツ庁「第3期スポーツ基本計画」(~R8年度)
◆総合型クラブ登録制度 施行